この記事では、正方形からバイアステープを簡単に作るにはどうしたら良いか、について書いています。
Contents
はじめに
生地を斜めにとって、ちょきちょきと手作業と処理するのって面倒くさいこと限りないですよね。簡単に「いっきに」バイアステープを作る方法についてと、
どれくらいの大きさの布から〜どのくらいの長さのテープが作れるのかというを知っておきたいですよね。
バイアステープを作る前に
バイアステープメーカーは特に指定がない限り一般的に 12mmか18mm を使います。小物のふち取りには12mm、パンツなどには18mmが使われるのが主流なようです。洋服については作者の好みでこのどちらかが使われることが多いです。
メーカーによって色がちがうので注意!
- 12mmテープメーカーは = クローバーの黄色
- 18mmテープメーカーは = クローバーの赤色、またはクローバーのピンク
クローバーのバイアステープメーカーは2シリーズありますが、これから新しく買うのであれば両面接着テープをしこめるタイプがオススメです。
- バイアステープメーカー
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その他のテープメーカーの操作性
- 6mmは極細でかなり難しいです。
- 25mmは極太でみためがちょっと・・・なのであまり使われません。
わたしは12と18の両方を持っていますが12を使うことはほとんどありません。パイピング・端処理などでメインで使うのは18mm。18mmが見た感じはちょうどいいのですが、慣れるまでは18mmでもちょっと作業が難しく感じられるかもしれません。(→初心者のかた)
慣れれば、細かめにまち針をうって表から1回で縫っちゃうことも簡単にできるのですが、慣れないうちは裏をめくるとテープがちゃんと縫えていない(縫い線から外れていた)!!ということが起こりますので注意です!
ポイントは
- バイアステープは半分に折ってしっかりアイロンで折り目をつけておくこと
- まち針を細かめに打つこと
- テープのまんなかを縫うと裏側までしっかり縫えて安全だけれど見た目がわるいのでしちゃダメ
- かといって端ぎりぎりに縫いすぎて裏側が縫えていない状態にならないこと
必要な布の大きさとできあがりの長さ
だいたいですが正方形で 1片25cm以上 の布が必要になります。たった25cm四方ほどの大きさでも1m80cmのながーーいテープができちゃいます。かわいいちいさい小花柄の布のハギレなどあればテープにして保存しておくとちょっとしたときに使えていいですよ!無地の布の端処理に使うと可愛いです。
- 布(スカートやパンツに合うならどんなハギレでも良い)
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さて、では「 何mのバイアステープが必要か 」を具体化してください。必要なテープの長さは型紙のフチをメジャーなどで測ればだいたいわかりますね。
縫い代などで誤差がでることを考えて、必要なテープの長さよりすこし長め(5cm程度)にできあがりの長さを用意しましょう。
以下の表を参考に、必要なハギレの大きさを調べてください。
12mm メーカー |
できあがりの長さ | ハギレの大きさ | 18mm メーカー |
できあがりの長さ | ハギレの大きさ |
2.3 cm幅 | 180 cm | 21 cm四方 | 3.5 cm幅 | 180 cm | 26 cm四方 |
220 cm | 23 cm四方 | 220 cm | 29 cm四方 | ||
260 cm | 25 cm四方 | 260 cm | 31 cm四方 | ||
300 cm | 27 cm四方 | 300 cm | 34 cm四方 | ||
350 cm | 29 cm四方 | 350 cm | 36 cm四方 | ||
400 cm | 31 cm四方 | 400 cm | 39 cm四方 |
注意:ここに書かれている幅は、下の「テープの作り方」のなかで、1〜2、2〜3、3〜4・・・の間隔のことではありません。
たとえば正方形のハギレから18mmメーカーにセットする3.5cm幅のテープを作りたい場合、1〜2、2〜3、3〜4・・・の間隔は「5cm」程度になるはずですので線の引き方には注意してください。(正方形じゃない場合、またひし形にした時点で縫い代により多少ズレが生じるので臨機応変に対応することが大事です)
テープの作り方
作業1 生地から正方形を切り抜く
とくに難しいことはないと思いますが、布目にそって必要な大きさの正方形を描き、切り抜きます。
ハギレの場合は作業がさらに簡単かと思います。いらない正方形のハンカチでもできます。テープを作ること自体は長方形でも可能ですがちゃんとしたバイアスにならなくなりますので正方形をお勧めしています。
- べつにバイアスじゃなくても(伸縮性がなくても)いい
- 端処理用のテープがつくりたいだけ
というときは長方形でもOKですね!
作業2 正方形を平行四辺形に整形する
1.半分に切る
正方形をななめ半分に折りたたみ、線を引きます。
線にそって切ります。
2.重ねあわせて固定する
中表で三角の1片と、三角の一片をあわて重ねます。まち針で固定しておきます。
3.縫う
端からなるべく2〜3mm、最大5mm以下で縫いあわせます。なるべく縫い代として重なる分量はすくないほうがいいですがギリギリを攻めすぎるとあとあと使いづらくなるので3~5mmくらいがおすすめです。開くとひし形になります。
ステッチは普通の間隔でもOKですが、狭めで縫うほうがよりしっかりします。(わたしは普通のステッチを使っていますが)
4.アイロンする
縫い代を割っても良いですし、片側に倒しても良いです。
ここまでが前準備となります。次からがテープの作業となります。
作業3 平行四辺形をテープ状にする
1.幅線を引く
作りたいバイアステープの幅で線を引いていきます。幅2.3cmか3.5cmですね。上ですこし説明したように、1〜2、2〜3、3〜4・・・の間隔が2.3cmまたは3.5cmなのではありませんのでご注意ください。
ひし形の斜め線(布端)に直角定規(あれば)をあてて2.3cmまたは3.5cmをとります。
ちょっと見づらい白い直角定規ですが、3.5cmでななめ線を引いたときの下(底辺?)は5cmでした。なので1〜2、2〜3、3〜4・・・を5cm間隔で引いております。(ハギレは26cm四方正方形)
5cm間隔で左から順に線を引いていくと、右の端っこはひし形に作成したときの縫い代分で5cmにすこし足りなくなると思いますが誤差5mm程度なので気にしなくて大丈夫です。
2.輪にする(ループを作る)
中表で「ずらした」輪にします。
このとき上部線1は下部線2の場所にあわせ、縫いあわせます。(上1〜3と下2〜4を縫いあわせます)
縫い代を割っても良いですし、片側に倒しても良いです。
3.螺旋状に線に沿って切る
ぐるぐるーっと線に沿ってひたすら切っていきます。切った後のテープを強くひっぱってしまうと「つなぎ合わせた」ぶぶんがすぐにほつれてしまうので、縫い目付近はなるべく触らないようにしましょう。
作業4 バイアステープを完成させる
バイアステープメーカーにセットしアイロンで折り目をつけます。化学繊維やハリの強い弾力のある生地はスチームを使うとしっかり折り目がつきます。
さらに半分に二つ折りにしてアイロンでしっかり折り目をつけておきます。このほうがフチ取りをするときに作業がしやすいです。
終わりに
販売されているバイアステープは片側が1mm程度幅が広くなるように作ってあります。このようなバイアステープを取りつけるときは狭い方が表、広い方が裏となるようにセットします。
そうすると、表側からステッチをかけた時に裏側が目落ちしにくくなるためです。